双極性障害 うつ

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双極性障害とうつの違い

うつ病と双極性障害の違いを、うつ病を中心に確認していきましょう。
うつ病と双極性障害の区別は難しく、医師であっても患者の躁状態もしくは明確な軽躁状態を確認するまでは診断を下せない程です。うつ病と双極性障害ではその治療法も違うため、つまり、はっきりと診断できるまでは適切な治療を行うことが難しいのです。

 

症状について
うつ病は単極のうつ状態の症状が現れる病気で、治療はうつ状態を改善することを目標として行われます。一方、双極性障害の症状は、うつ病の症状とほぼ同じうつ状態と躁状態を繰り返し現れる病気です。うつ状態では区別がつきにくく、診断は困難を極めます。治療は、いかに躁状態とうつ状態を繰り返す波を抑えるかを目標におかれます。

 

治療薬について
治療の目標が異なるため使われる治療薬についても異なります。うつ病は、うつ状態を改善するために「抗うつ薬」が使われます。双極性障害は、波を抑えるために「抗精神薬」「気分安定剤」が使われます。双極性障害に対し、うつ病の治療薬を使い続けると、効果が見込めないだけでなく、躁状態とうつ状態の転換を速めることになり病状の悪化を招く恐れがあります。

 

発症年齢と男女差の傾向
うつ病、双極性障害はともに、いずれの年齢でも見られる病気ですが、特にうつ病は中高年の女性に多いと言われ、双極性障害は強いてあげれば20代に多いと言われています。男女差は、うつ病は先述の通り、女性に多く見られ女性2に対し男性1といった比率、双極性障害は男女差はないようです。これらの傾向からもうつ病と双極性障害は、症状こそ似ているものの、全く違った病気であることがわかります。

 

患者数の傾向
厚生労働省の発表によれば、日本の気分障害による患者数の推移は下記の通りです。
1996年  43.3万人
1999年  44.1万人
2002年  71.1万人
2005年  92.4万人
2008年 104.1万人
年を追うごとに、患者数が著しく増えており、社会的にも影響が軽微でないことが窺えます。ただ、うつ病をはじめ気分障害の診断は個人により症状が異なるため明確に基準がなく、調査発表数字を単純に比較するのは早計ではないかという意見もあります。

 

うつ病の経過
一般的に、うつ病の経過は前駆期、極期、回復期の3つの段階と、回復した後に次に再発するまでの間の期間、中間期と併せ、4段階の経過を辿ると言われています。

 

前駆期
うつ病を発症と共に、精神的にも肉体的にも能力が低下していき疲れやすくなります。次第に普通にできていたことをするにも億劫になってきます。焦りや不安が募ってきますが、この段階では本人に病気の認識がありません。

 

極期
うつ病の症状が次第に現れ、人に助けを求めることができないほど重症に陥ります。この段階には、過食や過眠、幻想や妄想、自傷行為や自殺企図など気を付けるべき様々な様相を見せます。本人及び周囲もこの段階には異変に気付き、多くは治療が開始されます。

 

回復期
治療により徐々に回復傾向にある段階です。うつ病は症状が良くなったり悪くなったりを繰り返しながら回復していきます。自殺企図については、極期よりも傾向が強くなるため注意が必要になります。

 

中間期
治療が終わり、うつ病が治った段階です。しかしうつ病の再発率は高いため、この段階で、再発に備える必要があります。


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