双極性障害 遺伝

スポンサードリンク

双極性障害と遺伝子

双極性障害を発症する原因は、さまざまな研究が進められていますが、未だに明らかになっていません。しかし何らかの遺伝子の関与が考えられており、多くある精神疾患の中でも、ストレスが原因となる「こころ」の病ではなく、遺伝的、身体的な病とされています。治療においても、精神療法だけでは十分ではなく薬物療法も必要とするのは、この身体的な側面があるためです。

 

双極性障害は、遺伝子との関わりがあると考えられていますが、ただし、特定の遺伝子が原因で発症するといった遺伝病ではありません。これまでの研究によって確認された遺伝子は、いずれもわずかな影響しかなく、はっきり原因遺伝子と呼べるものは見つかっていません。現在のところ、双極性障害は、多くの弱い影響力を持つ遺伝子が互いに作用し発症するのだと考えられています。

 

 

疫学調査報告
疫学調査によると、双極性障害の生涯有病率は、一般人口においては0.2〜1.5%という報告がされています。調査報告に差があるのは、研究方法の違い(データの回収率など)、その他に人種差、環境差がある為と言われています。

 

双極性障害の患者と親子の場合の生涯有病率は、5〜10%。
全く同じ遺伝子をもつ一卵性双生児の場合、40〜70%。
兄弟や二卵性双生児の場合、5〜30%。
一般人口の生涯有病率より高いことは確かですし、一見これらの数値は高く感じられます。しかし同じ遺伝子を持つ一卵性双生児の場合でも100%ではなく、あくまで遺伝要素が高いと言えるのみです。
というのは、一般的に遺伝病と言われている他の病気ですと、同じ遺伝子をもつ一卵性双生児の場合、有病率は100%に達するからです。

 

ゲノム解析技術
2001年にヒトゲノム全体の解析され、全てのゲノム(遺伝子)を網羅的に解析する「ゲノムワイド関連解析(GWAS)」が可能となりました。今後、1人1人のゲノム配列を解読することにより、双極性障害の遺伝子的側面についての研究が進展することが期待されています。

 

 

双極性障害は、確かに遺伝的要因のある病気ですが、発症要因は主な外的要因によるものと考えられています。先天的なものではなく、発症に関わる遺伝子が何らかの外的要因によって活動を始める後天的なものと考えられています。つまり近親者に双極性障害など精神疾患を患った人がいなくとも、多くの人に双極性障害の発症に関わる遺伝子が有する可能性があると言われています。


スポンサードリンク