反応生愛着障害

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反応性愛着障害とは

◆愛着障害
愛着障害は、そもそも愛着理論に基づく心理学の用語です。
愛着理論は、愛着は生まれて2年目までに親子間で通常形成される。通常の愛着が2〜3年以内に形成されない場合、愛着は遅れて形成されうる、とする理論のことです。つまり愛着障害は、通常の愛着形成がなされず、障害となってしまうことです。例えば、里子や養子に出される、生後まもなくからネグレクト(放置)など、慢性的な虐待を受け、通常の愛着形成が妨げられた場合、起こります。

 

 

◆反応性愛着障害とは
反応性愛着障害とは、『精神疾患の分類と手引(DSM-IV-TR)』によれば、5歳以下の小児期に始まる、不適切な愛着行動の様式で、両親などの保護や愛情を求める愛着対象に、めったに、あるいは最小限の注意を向けない。子供は、何らかの心理的苦痛を感じても、めったにあるいは最小限にしか慰安を求めない、または提供された慰安に対してもめったにあるいは最小限にしか反応しない、とあります。

 

 

また反応性愛着障害は、抑制され、持続的な情緒的にひきこもった行動の様式で、子供は愛着対象に対し、めったにあるいは最小限にしか愛着行動を向けない。
他者に対し、社交的、情緒的な反応の相対的欠如、制限された感情しか示さない、威嚇的ではない養育者に対しても、苛立ち、悲しみ、恐怖といった感情を伴う。

 

 

簡単にまとめますと、育児放棄やネグレクト(放置)、養育者の頻繁な変化、過度に親密な養育者との関係、など健全でない養育により愛着行動が妨げられ、持続的に社交的そして情緒的な障害であるといえます。

 

 

◆2つの反応性愛着障害
反応性愛着障害には、「反応性愛着障害・抑制型」と「反応性愛着障害・脱抑制型」の2つに分類されています。

 

 

「反応性愛着障害・抑制型」は、子供が目を合わせないで抱きついてきたり、養育者に急に近づいたり、養育者が近づいてくると逃げ出そうとしたり、逆らうような行為が目立ったりなど、通常想定しづらい不安定な状態で、養育者に対して素直な態度を示せません。

 

 

「反応性愛着障害・脱抑制型」は、愛着行動が拡散し、適切に愛着対象を選択する能力が欠如し、無分別な社交性を示してしまう不安定な状態です。知らない人に対して過度に親しさを示したりします。

 

 

2013年5月に改訂された『精神疾患の分類と手引(DSM-IV-TR)』では、
「反応性愛着障害・抑制型」 → 「反応性愛着障害」
「反応性愛着障害・脱抑制型」 → 「脱抑制型社会障害」
という新たな診断名が設けられ、2つの別の障害として取り扱われることになりました。


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