脱抑制型愛着障害

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脱抑制型愛着障害について

愛着障害は、乳幼児期に親(養育者)から適切な世話をしてもらえず、愛情の欲求が無視されたがために起こります。子供の身体的快適さへの欲求が無視されたり、養育者との別離など、安定した愛着関係が形成されなかった場合、その子供は、他者との関わり方を知らずに、成長してしまいます。
脱抑制型愛着障害は、この他者との関わり方を知らないが為に、無差別的ともいえるほど広範な人間関係を形成しようとしてしまう特徴があります。まったく人を選ばず、例えば通りを行く人全てに話しかけようとします。見境なく接する為、自分に害意のある人に対しても、警戒することなく近づいていってしまいます。知らずに身を危険に晒してしまうこともあります。

 

 

愛着障害のもう一つの型、抑制型愛着障害が、人に対してひどく警戒心を抱き、人と接するのに用心してしまうのとは非常に対照的です。しかし根底にある原因は同じです。障害の現われ方が違っているだけなのです。

 

 

脱抑制型愛着障害の人は、初対面であっても、まるで知り合いであるかのように気後れすることなく接することができ、すぐ人と親しくなることができます。しかし、親しくなると過剰にベタベタとしてしまいます。相手からすると、尋常ではない程近づいてこられるため、困惑してしまい、距離を置こうと離れていってしまいます。このように一見、脱抑制型愛着障害は社交的とも見えるのですが、誰彼構わず声を掛け、異様なほどベタベタするため周囲の理解を得られず、適度な人間関係をほとんど築くことができません。これでは学校生活や社会生活に支障をきたしてしまいます。

 

 

脱抑制型愛着障害の人が、見境なく人に接してしまうのは、根底では愛情や絆を欲しているからです。ですから、脱抑制型愛着障害を克服するために必要なことは、信頼でき安心できる場所がどこか分かることです。表面的にではなく、心家ら安心し愛情を感じ取れる場所、子供の場合は、目の前にいる親であること、大きくなった場合も、パートナーや家族であることを理解できれば、脱抑制型愛着障害の症状は減っていきます。

 

 

愛着障害は先天的なものではなく、環境によるものです。よって愛着障害は他の精神障害などと違い、適切な環境が整いさえすれば、時間が掛かるかもしれませんが、ほとんどの場合改善することが特徴です。仮に子供やパートナーが愛着障害であったとしても、あきらめず根気よく接することが大事です。


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